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SIerのエンジニアに求めるスキル|種類や依頼時の注意点を解説

ITに関わる人材不足を補う手段としてSIerの活用が挙げられます。当記事では、SIerの概要やSIerのエンジニアに求めるスキルなどについてわかりやすく解説します。SIerの活用を検討している人は参考にしてください

目次[非表示]

  1. 1.SIerとは
    1. 1.1.SIer業界の構造
    2. 1.2.SESとの違い
  2. 2.SIerの種類
    1. 2.1.メーカー系SIer
    2. 2.2.ユーザー系SIer
    3. 2.3.外資系SIer
    4. 2.4.独立系SIer
    5. 2.5.コンサル系SIer
  3. 3.SIerのエンジニアに求めるべきスキル
    1. 3.1.コミュニケーションスキル
    2. 3.2.マネジメントスキル
    3. 3.3.論理的思考力
    4. 3.4.ITスキル
  4. 4.SIerに依頼をするメリット
  5. 5.SIerを活用する際の注意点
    1. 5.1.よりコストが抑えられるクラウドサービスが普及している
    2. 5.2.グローバル展開がしにくい
  6. 6.まとめ

SIerとは

SIerとは、「System Integrator(システムインテグレーター)」を表す言葉であり、クライアントのシステム開発やITインフラ構築に関わるすべての業務を請け負う企業を指しています。SIerは、システム開発や運用などを請け負うサービスである「System Integration(システムインテグレーション)」の略称であるSIに、「er(~する者)」を付け加えた和製英語です。

SIerは、どのようなシステムが必要なのかの企画、設計から、開発、導入サポート、保守運用まで担当します。

SIer業界の構造

SIer業界は、ピラミッド型の業界構造となっています。そのため、プロジェクトが動く際には、元請けSIerを起点として、2次請け、3次請けなど多くの下請けベンダーへの発注がされる流れです。プロジェクト内の各工程は細かく分けられ、各ベンダーは細分化された委託範囲を請け負います。

SESとの違い

SIerはシステム開発を請け負うのに対し、SESはエンジニアを労働時間単位で提供します。SIerは企業を指し、SESは契約形態を指している点が大きな違いとして挙げられます。

一方のSESは、準委任契約の締結が一般的です。準委任契約とは、委託者(クライアント)が提供者(SIer)に業務の遂行を依頼して結ぶ契約を指しています。

SIerの種類

ここからは、SIerの種類について解説します。

メーカー系SIer

メーカー系SIerとは、パソコンメーカーなどの情報システム部門が独立してできたSIerです。親会社から案件を受注できるため、経営面が安定している点が特徴として挙げられます。

ワンストップでシステムを提供できるため、発注時にはクライアントの手間をかけることも少ないでしょう。

ユーザー系SIer

ユーザー系SIerとは、銀行や保険会社などの情報システム部門が独立してできたSIerを指します。金融系や商社系などがあり、メーカー系SIerと同じく経営面が安定してるのが特徴です。

親会社の業態によってシステム開発にあたって必要になる知識は異なるため、エンジニアには業界知識も求められます。

外資系SIer

外資系SIerとは、海外企業の日本法人によるSIerです。SIerは日本特有の職種ですが、海外にも同じような形態で業務を行う企業があり、国内でシステム開発などを請け負っています。世界的に展開している企業であるため、技術力や信頼性が高い点が特徴です。

独立系SIer

独立系SIerとは、親会社を持たないSIerを意味します。親会社が存在しないため、さまざまな業界や業種の企業と関わりつつ、自由度の高い経営をしている点が特徴です。また、所属しているエンジニアもスキルアップしやすい環境で働いているため、知識や経験もある程度期待できるでしょう。

コンサル系SIer

コンサル系SIerとは、システム開発ではなくコンサルティング業務を主軸に置くSIerです。具体的には、課題解決のためのシステム構築の提案などを行います。コンサル系SIerには、クライアントの業務や業界についての理解が求められます。

SIerのエンジニアに求めるべきスキル

ここからは、SIerのエンジニアに求めるべきスキルについて解説します。

コミュニケーションスキル

エンジニアにはコミュニケーションスキルが求められます。クライアントがシステムやITに精通しておらず、クライアントからの要望が曖昧なこともあります。そのため、丁寧にヒアリングをしつつクライアントの希望を汲み取る力が必要です。クライアントやプロジェクトメンバーと連携してタスクを進める業務であるため、チームでの作業効率を向上させるためにも重要なスキルです。

マネジメントスキル

各プロジェクトは複雑で時間がかかる作業工程が多いため、計画を丁寧に練り、徹底的に管理をしなければなりません。そのため、エンジニアでもマネジメントスキルは必要といえます。マネジメントスキルは、遅れた場合にリカバリーする力やリソースを管理する力などの総称です。

また、プロジェクトには期日が設けられているため、工数を正確に見積もる力も求められます。時間とリソースの制約のなかで効率的に作業を進めるためには、優れたマネジメントスキルが必要です。

論理的思考力

エンジニアには論理的思考力も求められます。論理的思考力とは、情報を整理し、要素を明確に区別したうえで正しい結論を導く力です。プロジェクトを進めるにあたっては、筋道が通っている考え方やクライアントに対してしっかりと説明する力が重要といえます。それだけでなく、論理的思考力は、スケジュールを立てる際やトラブルを解決する際にも役に立ちます。

ITスキル

エンジニアにはITスキルが重要です。プログラミングやサーバー、データベース、ネットワーク、セキュリティなど、プロジェクトによって求められるスキルやレベルは異なります。

システムの企画や要件定義、システム設計、開発、テスト、保守運用という一連の業務を遂行するために、各種ITスキルが求められます。

SIerに依頼をするメリット

SIerに依頼をするメリットは、依頼をすることで自社にIT関連部署がなくてもプロジェクトを進行できるようになる点です。ITに詳しい人材が不足している場合でも、スムーズに進められる体制が整うため、自社で人材を採用する必要がありません。

また、SIerに対しては要件定義や開発、保守までまとめて依頼できるため、運用開始後も機能の追加や拡張がしやすい点もメリットです。

SIerを活用する際の注意点

ここからは、SIerを活用する際の注意点について解説します。

よりコストが抑えられるクラウドサービスが普及している

SIerは、クラウドサービスの普及によって需要が少なくなってきている点には注意しましょう。クラウドサービスによって、専用のシステムを開発しなくても、既存のサービスを利用できる環境が整っています。

コストの観点で不利なため、SIerの需要は今後も少なくなることが予想されます。

グローバル展開がしにくい

SIerはグローバル展開がしにくい点にも注意が必要です。上流工程を外注し、運用や保守まで依頼するビジネスモデルは日本独自のものであるため、海外進出を考えている際はSIerの活用がしにくいでしょう。また、SIerの将来性そのものも危惧されています。

まとめ

SIerとの契約を検討する際には、どのようなシステムをつくりたいのかをあらかじめ明確にしておきましょう。あわせて、エンジニアにどの程度のスキルを求めるのかの精査も重要です。
また、システムやインフラ環境の保守、運用時にはSierだけでなく、エンジニアの派遣も候補に入れてもよいでしょう。
アイエスエフネットは、ITインフラサービス専門としては最大級であり、派遣するエンジニアはすべて正社員で雇用しています。経営理念や哲学、行動指針を従業員に徹底しているため、どのプロジェクトにおいても十分な力を発揮します。具体的なサービスが気になる方は、ぜひご確認ください。

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