Microsoft 365(サブスクリプション版)とOffice2021(永続ライセンス版)どちらを選んだほうがいい?
『Microsoft 365とOffice 2021、どっちを購入したらいいのかな……。』
MicrosoftのOfficeソフトを導入しようと考えた時に、2つのタイプがあり迷っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この2つのタイプには「サブスクリプションサービスとして契約するMicrosoft 365」、「永続ライセンス版のソフトとして購入するOffice 2021」という購入形式の違いがあります。
「どちらを購入した方がよいのか?」という質問に対する回答は、「基本的にはMicrosoft 365だが、皆さまの所属している会社の状況次第では異なるケースもある」が適切でしょう。
しかし、そもそもサブスクリプション型モデルとは何なのか、購入形式以外の違いはあるのかなどの情報が無いと、自社に合った選択がどちらなのかの判断すらできないと思います。
そのため、本記事では、サブスクリプション型モデルについて解説するほか、Microsoftのサブスクリプション版サービス「Microsoft 365」と永続ライセンス版Officeソフト「Office 2021」の違いをご紹介致します。
目次[非表示]
サブスクリプション型モデルと買い切り型モデルの主な違い
まず、サブスクリプション型モデルと、買い切り型モデル(永続ライセンス版)の主な違いをご紹介します。
◇サブスクリプション型モデルとは? 消費者が月額、年額などという形で定額を支払うことで 該当期間にサービスや商品の利用権を得ることができる形のサービス提供形態 ◇買い切り型モデルとは? 消費者がサービスや商品を購入し、消費者自身が所有する形のサービス提供形態 |
◇サブスクリプション型モデル:
サブスクリプション型モデルの場合、定額を支払い続けている間は原則としてそのサービスや商品を利用し続けることが可能です。
また、サービスにもよりますが、定額さえ支払っていればその料金の中でアップデートに対応してもらうことが可能なことが多く、常に最新モデルを利用することが可能です。
ただし買い切り型モデルとは異なり、利用したい場合は料金を支払い続けなければなりません。
◇買い切り型モデル:
買い切り型モデルの場合、1度購入したサービスや商品は購入者自身の所有物になります。
所有できることが最大のメリットだといえるでしょう。
ただし購入時に支払う金額は、サブスクリプション(定額)サービス利用時よりも高くなる傾向にあります。
そして1度購入するとアップデート・修理をはじめとするサポートは、特筆されない限り料金に含まれないことが多いです。
また新たなバージョンの製品を購入する場合、あらためてその代金を支払う必要があります。
◇その他モデル:
他にもリカーリング型モデル(一定期間内の提供商品・サービスの使用量に応じて金額が変動する)、レンタル型モデル(特定商品を一定期間の間だけ借り、そのぶんのレンタル料金を支払う)などが存在します。
Microsoft 365とOffice 2021の違い
続いて、Microsoft社が展開するサブスクリプション型モデルのサービスである「Microsoft 365」と、買い切り型モデルの「Microsoft Office 2021」の違いを解説します。
両者の違いは大きく分けると以下の3点となります。
・購入形式の違い
・対応可能デバイスとインストール可能台数の違い
・最新バージョンへのアップグレードの違い
購入形式の違い
Microsoft 365(サブスクリプション型)とOffice 2021(永続ライセンス/買い切り型)の購入形式の違いは以下となります。
Microsoft 365 Personal サブスクリプションサービス |
Office Personal 2021 Windows PC 用永続ライセンス |
年間契約の場合 12,984円/年 |
一回限りの購入 32,784円 |
※Microsoft「すべての Microsoft 365 プランを比較」をもとに作成
新しくOfficeソフトを購入しようとしたときに「初期費用をできる限り安くおさえたい」という方もいらっしゃるでしょう。
その場合、Microsoft 365のほうが、購入しやすい金額であるといえます。
逆に長期間使い続けることを考えれば、初期費用はかかりますがOffice 2021のほうがお得に使えると思う方もいらっしゃるかもしれません。
ただし“永続”とはいえ新しいバージョンが出た際に互換性の問題が発生することを考えると、ソフトを永久に利用するのは難しいケースが多く、結局は一定期間で買い替える必要があると考えたほうがよいです。
対応可能デバイスとインストール可能台数の違い
対応可能デバイスとインストール可能台数は以下のようになっています。
Microsoft 365 Personal サブスクリプションサービス |
Office Personal 2021 Windows PC 用永続ライセンス |
Windows PC、Mac、
タブレットやスマートフォン
(Windows・iOS・Android)
5台まで同時にサインイン可能
|
Windows PCまたはMac 2台 |
※Microsoft「すべての Microsoft 365 プランを比較」をもとに作成
Microsoft 365は利用できるOSやデバイスに制限はないため、どの機器にインストールしても利用可能です。
さらに5台同時にサインインできるという特徴があります。
一方、Office 2021は使っているパソコンがWindowsかMacかによって専用のソフトを購入しなければなりません。
インストール可能台数は、同一ユーザーで2台までとなっています。
最新バージョンへのアップグレードの違い
ソフトのアップグレードが行われた場合の対応は以下のように異なります。
Microsoft 365 Personal サブスクリプションサービス |
Office Personal 2021 Windows PC 用永続ライセンス |
常に新しい機能や更新プログラムがインストールされ、最新バージョンで利用することができます。
追加料金もありません。
|
永続ライセンス版のため、購入したバージョンのみ利用可能です。 そのため、最新バージョンへアップグレードしたい場合には新たに購入しなければなりません。 |
※Microsoft「すべての Microsoft 365 プランを比較」をもとに作成
デスクワークを取り巻く環境は年々変化しています。
“永続ライセンス”とはいえ、1度ソフトを購入すればそれで永久に使い続けられるわけではありません。
買い切り型は原則としてアップデートされないためいつかは買い替える必要が出てきます。
買い替えるのが面倒な場合、月額料金を払えば自動で常に最新のソフトにアップデートされるサブスクリプションのほうがかかる手間を抑えられる可能性があります。
※Microsoft365について詳しくはこちら(Microsoft 365とは?)
まとめ
今回、サブスクリプション型モデルの「Microsoft 365」と買い切り型モデル(永続ライセンス版)の「Office 2021」を比較してきました。
そもそも、サブスクリプション型モデルとは、「一定期間に料金(主に月額)を支払うことでサービスを継続的に利用できるサービス提供形態」のことです。
そのサブスクリプション型モデルである「Microsoft 365」は以下の特徴を持っています。
・月額(もしくは年額)費用を支払うことで常に最新バージョンのソフトウェアを利用できる
・利用できるOSやデバイスに制限が無く、同時に5台までサインイン可能
・契約を終了すると、サービスを利用することができない
一方で買い切り型モデルの「Office 2021」は以下の特徴があります。
・一回限りの購入で利用でき、長期的に考えるとライセンス費用はMicrosoft 365よりも安価
・買い切っているため、永続的にサービスを利用できる
・バージョンアップができないため最新バージョンが出た際に互換性問題発生の可能性がある
冒頭でも記載しましたが、サブスクリプション型と買い切り型のどちらがお得か、どちらがご自身に合っているかは、会社の置かれている環境や状況により異なります。
とはいえ、社内で利用されているMicrosoft Officeソフトのバージョンが違う場合、ある人が作成したExcel資料の関数が、他の方のExcelソフトでは正常に動作しないといったような問題が発生する可能性があるため、基本的には誰もが最新バージョンを利用できるMicrosoft 365の導入がおすすめです。
ただし、Microsoft 365のデメリットも存在するため、それぞれのメリット、デメリット含めた特徴を加味した上でご検討されることをおすすめします。
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※この記事は、公開時点の情報をもとに作成しています。