英語が使えるITエンジニアって必要?バイリンガルの重要性と役割について解説
ビジネスのグローバル化が急速に進み、言語の異なる世界中の人と情報をやり取りする機会も増えてきました。
日本企業においても、これから国内事業のグローバル展開を予定していたり、逆に海外の製品やソリューションを採り入れたいと考えている方もいるでしょう。
そこで企業のIT担当者を悩ませるのが「英語」での対応です。
『海外事業所でのITインフラ整備が急務になったが現地担当者と日本語が通じない...』
『新しく導入した海外製品のサービスデスクが英語対応のみだった...』
『英語版の製品仕様書に書かれたIT専門用語を日本語訳するのに骨が折れる』
今回は、このようなお悩みをもつIT担当者向けに、英語が使えるITエンジニアが必要な理由や役割を整理し、人材を確保するための方法についてご紹介します。
英語が使えるITエンジニアが必要な理由
英語が使えるITエンジニアが必要な理由は、大きく2つあります。
それは、「市場のグローバル化」と「日本の少子高齢化」です。
・世界で急速に進むグローバル化
一般的にグローバル化とはモノや情報が国境を越えて取引され、海外への投資が増えることを意味します。
特に近年になってインターネットの普及、さらにスマートフォンの登場により、場所にとらわれず世界中の情報がやり取りできるようになり、グローバル取引もさらに加速しています。
国境を越えたグローバル取引で一番の壁となるのが言語の違いです。
現状、グローバルビジネスにおいては「英語」を共通語として使用することがスタンダードとなっており、会話や文書もすべて英語でやり取りすることが一般的です。
IT業界においても、たとえばクラウドやサーバー、ネットワークといった主要なIT機器は海外製のメーカーが多く、最新のアップデート情報や製品仕様書がすべて英語の場合も少なくありません。
ふだん英語で業務をしていない方が、ただでさえ難解なIT用語を英語で理解してコミュニケーションをとることはかなり工数がかかる作業であるうえに、解釈を誤るリスクもあります。
業務の効率化と質の向上のためにも、英語が使えるITエンジニアを活用する必要があります。
・日本の深刻な少子高齢化
2点目は、日本で深刻に進む「少子高齢化」です。
「少子高齢化」というキーワードを何度も耳にされ、漠然とした不安をお持ちの方も多いでしょう。
では、実際にはどれくらい深刻な状況なのでしょうか。
総務省統計局の人口推計結果(2021年10月1日)では、総人口は64万4千人の減少、減少幅は比較可能な1950年以降過去最大であり、日本の人口は減少幅が10年連続で拡大しているとされています。
少子高齢化により、就職市場に現れる人数が年々少なくなり、人手不足が今後も進み続けると予想されます。
そのため日本では、海外から即戦力となる人材を採用する動きが出ています。
とくにIT分野で即戦力となる海外人材は、IT市場そのものがグローバル化していることもあり、英語でのコミュニケーション能力に長けていることが多いです。
グローバル進出を考えている企業にとっては英語が使えるITエンジニアを採用することで、労働力不足を補うだけでなくグローバル市場での優位性も獲得できるでしょう。
英語が使えるITエンジニアの役割
英語スキルを持ったITエンジニアが期待されている役割として、国内と海外を繋ぐブリッジ的なポジションが挙げられます。
IT機器のほとんどはMicrosoft、Apple、Ciscoなどの海外製品です。
こういった企業の新ソフトウェアや新製品などは最初に英語で発表されることが一般的です。
また、IT業界で使われる専門用語も英語が主流です。
その他にも、取引先とのコミュニケーションをはじめ、機器やデバイスなどのマニュアルや作業スコープを示す書面、契約関連書類が英語であったり、トラブル時のエスカレーション先が海外であることも少なくありません。
楽天株式会社、シャープ株式会社、アサヒビール株式会社、株式会社ユニクロなど、英語を公用語としているところもあり、会社をあげて対応している企業もありますが、多くの企業では対応が難しいのが現状ではないでしょうか。
翻訳や通訳のツールも開発が進んでおり、言語の壁を乗り越える一助にはなっていますが、微妙なニュアンスや独特な言い回しなどは伝わらないケースも多く、英語を言語スキルとして持っているエンジニアの存在は欠かせないものとなっています。
グローバル化が加速する昨今のIT業界では英語スキルを持ったエンジニアの需要は今後も増えていくことが予想されます。
前項でも取り上げた「少子化」が長年の課題となっている日本では、今後、英語人材をどのように確保していくかが、企業の大きな課題になっていくでしょう。
英語が使えるITエンジニアが確保できる方法
それでは英語が使えるITエンジニアはどのように確保したらよいのでしょうか。
人材を確保するにはいろいろな方法がありますが、英語が話せるITエンジニアは、市場価値が高く、自社の要件にマッチする人を探すことは一筋縄ではありません。
英語が使えるエンジニアの確保には、一般的に次のような方法がよく利用されます。
・無料求人サイトに求人情報を掲載する
・社内教育体制を整え英語ITエンジニアを育成する
・派遣会社から人材を派遣してもらう
それぞれの方法はメリットとデメリットがあるため、現在の状況を把握した上で適切な方法を選択することが重要になります。
・無料求人サイトに求人情報を掲載する
無料求人サイトを利用するメリットは、「費用がかからないこと」が1番のポイントです。しかしその分、掲載企業数も多く、検索システムや企業のネームバリューによっては求人が埋もれてしまうことも考えられます。
・社内教育体制を整え英語ITエンジニアを育成する
英語を業務で利用できるエンジニアを育てるために、社内教育体制を整えることも一つの方法です。
将来的に自社社員の成長が見込まれ、大変魅力的ではあるものの、初期投資が必要であり、結果が出るには長期的な目線が必要となります。
・派遣会社から人材を派遣してもらう
派遣会社から人材を確保する方法もあります。
派遣費用はかかりますが、ミスマッチを避け、雇用におけるコスト削減と時間の短縮をするためには効果的な方法の一つでしょう。
派遣会社の中には、社内で教育制度を充実させ、エンジニアへの自己啓発を大きく支援しているところもあります。
また、日本国籍の方だけでなく、多国籍の方を含め英語が使えるエンジニアが数多く在籍している会社も存在します。
まとめ
本記事ではグローバル化が進む中での英語人材の重要性と、英語が使えるITエンジニアの役割についてご紹介いたしました。
少子高齢化によって日本の労働人口は年々減少しております。
一方で世界はグローバル化し、国家間のビジネス市場もどんどん拡張しつつあります。
その影響で最近は職種問わずさまざまな業務のなかで世界共通語の英語のスキルが求められています。
このような社会的背景に合わせて、グローバル人材を確保する方法として、3つの方法を紹介しました。
・求人サイトに求人情報を掲載する
・社内教育体制を整え英語ITエンジニアを育成する
・派遣会社から人材を派遣してもらう
それぞれのメリットとデメリットを理解し、自社にあった方法を選択することが重要です。
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