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情シスが取るべき資格5選!初めて配属されたあなたは迷ったらこれを取るべし!

はじめて情シスに配属された、もしくは配属されて1年ほど経過して仕事に慣れ始めた時、
『知識の補填のために資格でも取っておこうかな~』
と思う方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。

しかしながら、調べたら調べた分だけ資格が出てきて
『結局、どれを取れば良いのか分からない...』
『っていうか、そもそも情シスの業務に資格が役立つの??』
こんなふうに頭を悩ませているのではないでしょうか?

そこで今回は、情シス初心者(1〜2年目)のあなたにおすすめな5つの資格を紹介します。
また、資格と言っても国家資格やベンダー資格など様々な種類の違いがありますので、それらの違いなど初歩的なところから解説していきます。

目次[非表示]

  1. 1.情シスに資格って必要なの?
  2. 2.資格種類の違い
  3. 3.おすすめ5資格
  4. 4.まとめ


情シスに資格って必要なの?

まずはじめに、情報システム部門(以後、情シス)に配属されたら、資格が必須なのか?
ですが、答えは「否」です。
医者や弁護士、教師のように資格が必ず要る職業ではないため、資格取得は必須ではありません。

IT系の資格は、「この人は知識を体系的に持っているよ」という証明でしかないため、現場で業務を行う上での必要な知識さえ持って、普通に業務を回せるのであれば、資格は全く必要無いと言えるでしょう。

しかしながら情シスの業務は、一人一人の守備範囲が広いことが多いです。
たとえば、社員のPC管理、問い合わせ対応、社内インフラ(ネットワーク、サーバー)、社内システムの運用、改修などを一人ないしは二人で受け持つことも珍しくないでしょう。

そのため、全ての事柄に対して知識を持っておく必要があります。
知識に自信が無い場合は、資格取得に向けた勉強を行うことで知識の補填につなげることも手段の一つとして有効です。

よって、資格取得は必須では無いものの、業務に必要なレベルのIT知識について自信が無い場合は、資格取得に向けた勉強をした方が良いと言えます。

                             ※情シス業務の守備範囲について詳しくはこちら


資格種類の違い

IT系の資格ですが、以下の3種類があります。
・国家資格
・民間資格
・ベンダー資格

・国家資格
国家資格とは、国が管轄している資格試験のことです。
民間系、ベンダー系と比較すると受験費用が安いことが特徴として挙げられます。

                                                                                                                                                                 ※出典:IPA 資格区分一覧

IT系の国家資格取得を目指す場合は上の図を参考に、ご自身のレベルにあった資格を選ばれると良いでしょう。

・民間資格
民間資格とは、国やベンダー(販売メーカー)ではなく、第三者機関が実施している資格となります。
有名なIT系民間資格でいうと、MOS(Microsoft Office Specialist)やCompTIAなどが有名です。

民間資格は、ベンダー資格と比較すると、特定領域に関して幅広い知識を持っていることを証明できます。
たとえばCompTIAに関しては、ネットワークやサーバ、クラウド、セキュリティなど様々なジャンルの資格試験が用意されております。

たとえばCompTIA Cloud+(クラウドに関する資格)を取得した場合、クラウド技術領域に関しての知識を持っていることを証明することが可能です。

・ベンダー資格
対してベンダー資格は、特定の製品に関して深い知識を持っていることの証明が可能な資格です。
ベンダー資格としては、Cisco社のシスコ認定資格(CCNAなど)やAWS社のAWS認定資格(AWS Certified Solutions Architect Associateなど)が有名です。

先ほどの民間資格であるCompTIA Cloud+は、クラウドの技術領域全般についての知識が問われますが、同じクラウド系資格であるAWS Certified Solutions Architect Associateの場合、AWSの技術について問われるため、より製品に関する深い知識を持っていることを証明することが可能です。

民間資格、ベンダー資格共にどちらかが優れているようなものではなく、必要に応じて取得することが求められます。
また、一般的に国家資格は資格の有効期限がないことが多いですが、民間資格、ベンダー資格は有効期限があることが多いのも特徴です。

■主要な民間資格、ベンダー資格



おすすめ5資格

情シスは資格取得が必須ではないものの、知識量に不安がある場合は資格取得に向けた勉強を行ったほうが良いと上述しました。

ではどんな資格を取得すれば良いのでしょうか?
情シスに初めて配属された方、業務に少し慣れてきた方におすすめな資格は以下の5つです。

・基本情報技術者
・情報セキュリティマネジメント
・CCNA
・LPIC
・AWS Certified Solutions Architect Associate 認定

・基本情報技術者
まず、1つ目は基本情報技術者試験です。
基本情報技術者試験は、情報処理系を専攻している学生でも取得していることが多い有名な資格なため、ご存じの方も多いのではないでしょうか。

いわゆるIT系資格の最初の関門のような資格であり、コンピューター構造の仕組みからネットワークやセキュリティ、プログラミングの基礎といったITの基礎から企業経営まで幅広い知識量を求められます。

同じような資格として、ITパスポートがありますが、ITパスポートはプログラミングの知識は問われないため、業務範囲が広い情シスの方であれば、基本情報技術者試験の方が適していると言えるでしょう。

基本情報技術者を取得後、更に網羅的な知識量を蓄えたい方向けには「応用情報技術者試験」があります。

・情報セキュリティマネジメント
2つ目は、情報セキュリティマネジメント試験です。
その名の通り、情報セキュリティに対する知識が問われます。
午前試験と午後試験に分かれており、午前試験は単純な知識が求められ、午後試験では知識の応用が求められます。

情報セキュリティマネジメント試験は、エンジニア向けの資格ではありませんが、情報セキュリティの脅威が増している中、企業のITをつかさどる情シス部門が情報セキュリティに対しての知見が浅くてはなりません。

情報セキュリティに対する知識量に自信がない場合、勉強されることをおすすめします。

                                                                                                                               ※情報セキュリティの脅威についてはこちら
・CCNA
3つ目はCCNAです。
CCNAとは、“Cisco Certified Network Associate”の頭文字をとっており、シスコシステムズ社主催のネットワークエンジニアのための技術認定試験です。

シスコ技術者認定試験は、アーキテクト、エキスパート、プロフェッショナル、アソシエイト、エントリーの5つのグレードに分類されており、このなかでCCNAは「アソシエイト」に当たるエントリー資格となります。

シスコ社主催のベンダー資格でありながら、ネットワーク分野の資格ではもっともメジャーであり、世界の基準資格となっていることから、企業のネットワークに携わる方に関しては勉強されたほうが良い資格のひとつであると言えるでしょう。

・LPIC
4つ目は、LPICです。
LPICは“Linux Professional Institute Certification”の略称であり、Linux技術者認定試験のことです。
Linux(リナックス)とは世界中で広く普及しているOSですが、LPICはLinuxの知識と技術を持っていることを証明する資格となります。

LPICは世界で共通の資格であり、海外のIT業界で働く場合もLPICを持っていればLinuxの技術者であることを証明できます。
そのため、皆さまが所属されている企業のサーバや開発環境でLinuxを利用されている場合、勉強されたほうが良い資格試験の一つです。

LPICは、Level1からLevel3までの3段階あり、数が大きくなるにつれて難易度が上がっていくため、もし取得を目指す場合はLevel1から順番に勉強していきましょう。

・AWS Certified Solutions Architect Associate 認定
最後に、AWS Certified Solutions Architect Associate 認定試験です。
AWS社のベンダー資格であり、AWSサービスについての理解度を問われる試験です。

現在、会社の基盤やシステムのほとんどがクラウド化してきているため、クラウド基盤の構築、運用を担う情シス部門の皆さまもクラウドの知識はほぼ必須であると言えます。

自社のクラウド基盤がAWSの場合は本資格を、Microsoft Azureの場合はAzureの資格をそれぞれ勉強するのが良いでしょう。

AWS Certified Solutions Architect Professional という上位資格も含め、AWSの知識を深めたい方は、全部で11種類の資格(※エンジニア向けではないエントリー資格を1つ含む)があるため、必要な知識に合わせて勉強されてみると良いと思います。


まとめ

今回、1年目、2年目の情シスの皆さま向けに資格を紹介してきました。
まず、冒頭でも記載しましたが、情シス業務に資格は必須ではありません。
そのため、資格取得は知識の増強や補填を行うための手段でしかないということはご認識頂ければと思います。

しかしながら、PCからサーバー、ネットワーク、セキュリティ、クラウド、プログラミングと、情シスの業務範囲は広いです。
普段から上記全てに携わることは無いかもしれませんが、社員様からの問い合わせ対応を行っている場合、一つの問い合わせが複数に絡んでいることはよくあることです。

たとえば、「PCが社内のネットワークにつながらなくなった。どうにかしてほしい。」
という問い合わせがあった場合、詳しくヒアリングをしなければ原因の究明はできません。
ネットワークにつながらなくなる原因は複数考えられるからです。

そういった場合に問題解決の手助けをしてくれるのが「知識」です。
正しい知識があれば、いくつかの質問で、問題となっている箇所の当たりをつけることが可能です。
当たりをつけることができれば、初動が早くなるため問題解決にかかる時間を短縮することが可能であり、社員の方からの信頼も増していくことでしょう。

このように、情シスでは幅広い知識が必要となります。
ご自身の現状を鑑みて、知識が足りていない箇所の穴埋めとして、今回ご紹介した資格の勉強をされてみるのはいかがでしょうか。



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※この記事は、公開時点の情報をもとに作成しています。


土井 広毅
土井 広毅
営業兼ライター。 アイエスエフネットの多岐に渡るソリューションの営業業務、部門のマネジメントを行う傍らで、 WEBコンテンツの制作に悪戦苦闘する日々を送る。 座右の銘は「為せば成る」

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