業務委託の目安料金表|報酬形態や費用を抑えるポイントについても解説
社内にリソースが足りない場合には、業務委託の活用を検討しましょう。当記事では、業務委託の概要や費用の目安などについて解説します。業務委託の活用を検討している人はぜひご覧ください。
目次[非表示]
- 1.業務委託とは
- 1.1.雇用との違い
- 2.業務委託で結ぶ契約
- 3.業務委託でかかるコスト
- 4.業務委託の報酬形態
- 5.代表的な業務委託の目安料金表
- 5.1.マーケティング・コンサルタント
- 5.2.一般事務
- 5.3.会計・税務
- 5.4.デザイン
- 5.5.IT業務
- 6.業務委託先の選び方
- 6.1.実績から選ぶ
- 6.2.サポート体制から選ぶ
- 7.業務委託費を抑えるためのポイント
- 7.1.適切な報酬額を決める
- 7.2.価格交渉をする
- 8.まとめ
業務委託とは
業務委託とは、雇用関係のない企業から仕事を委託され、特定の業務を行うことで報酬が支払われる働き方のことです。民法上の「請負契約」と「委任/準委任契約」の2種の契約が、一般的な総称として「業務委託契約」と呼ばれています。
雇用との違い
正社員、アルバイト、パートと業務委託の大きな違いは、労働契約の有無です。企業と雇用契約や労働契約を結んでいる人は「労働者」に該当します。業務委託の場合は、就業場所や勤務時間など、発注者からの指揮命令を受けずに働く場所や時間を選択できます。
業務委託で結ぶ契約
ここでは、業務委託で結ぶ契約の種類について解説します。
請負契約
業務委託で結ぶ契約の1つは、請負契約です。請負契約は受託者が「業務の達成」を約束し、その対価として発注者が報酬を支払う契約です。受託した業務の達成によって生まれる成果物を、納品義務を受注者が負います。外部の専門家に仕事を委託するため、高度な専門性や技術を活用できる点が特徴です。
準委任契約
業務委託で結ぶ契約の1つは、準委任契約です。準委任契約は、法律行為ではない事実行為を委任する際に用いられる契約です。業務が完遂されたかどうかが重要視され、成果を得られるかどうかは問われません。作業期間が終わると同時に契約も終了します。
業務委託でかかるコスト
ここでは、業務委託でかかるコストについて解説します。
外部コスト
外部コストとは、外部のフリーランスや企業に支払う費用のことです。具体的な例としては、以下が挙げられます。
- 報酬:業務を遂行してもらうための対価であり、依頼する業務の種類や難易度によって報酬額が変動
- 採用コスト:フリーランスや外部企業を見つけるための広告費や人材紹介料
- 経費:業務を遂行するために必要なツールやソフトウェアの使用料など
内部コスト
内部コストは、自社内で業務委託を行うために発生する費用のことです。具体的な例としては、以下が挙げられます。
- 管理コスト:業務委託を円滑に進めるために、進捗管理や調整に費やされる社内リソースのコスト
- 教育コスト:新しく委託先に業務を依頼する場合、業務内容や自社のルールに慣れてもらうために必要な教育の時間やコスト
業務委託の報酬形態
ここでは、業務委託の報酬形態について解説します。
固定報酬型
固定報酬型は、業務委託契約のなかで最も一般的な報酬形態です。この形態では、業務の内容や範囲が明確に定義され、あらかじめ決定された金額が、業務の完了時に支払われます。
そのため、依頼者は予算管理がしやすく、計画的に支出をコントロールできるのがメリットです。ただし、業務の範囲が契約後に変更された場合には、追加報酬の交渉が必要になることもあります。
成果報酬型
成果報酬型は、業務の成果や目標が達成された場合に報酬が発生する契約形態です。
この形態では、成果が明確に定義され、その評価基準があらかじめ合意されている必要があります。評価基準を曖昧にするとトラブルの原因になる可能性もあります。
複合報酬型
複合報酬型は、固定報酬と成果報酬を組み合わせた形態です。この報酬形態では、基本的な報酬が固定で支払われ、さらに成果に応じた追加報酬が加算されます。
テレアポや営業活動など、業務の実行と成果の両方に対して報酬を支払う場面で多く採用されています。安定した報酬と成果へのインセンティブを両立させられるため、リスクを抑えながらも高い成果を期待できるでしょう。
代表的な業務委託の目安料金表
ここでは、代表的な委託できる業務の料金相場を紹介します。
マーケティング・コンサルタント
企業の広告活動、販促活動を担当するマーケティングコンサルタントも社外に委託可能な業務の1つです。業務委託費の目安は以下のとおりです。
業務内容 |
費用相場 |
Webコンサルティング |
5万円~50万円/回 |
SNSマーケティング |
20万円~30万円/月 |
コンテンツマーケティング |
30万円~50万円 |
リスティング広告 |
5万円~ |
一般事務
事務処理を業務委託すれば、従業員を重要業務に専念させられます。業務委託費の目安は以下のとおりです。
業務内容 |
費用相場 |
経理事務 |
1万5,000円~6万5,000円/月 |
人事業務(給与業務) |
5万7,000円/月 |
人事業務(社会保険業務) |
1万1,000円/月 |
秘書業務 |
1万5,000円/月 |
会計・税務
経理業務は、経理専門業者または税理士に依頼することが一般的です。業務委託費の目安は以下のとおりです。
業務内容 |
費用相場 |
記帳代行 |
5,000円~5万円(50~100円/1仕訳) |
税務相談 |
5,000円~1万円/1時間 |
確定申告代行 |
・所得税の確定申告:5万円~ |
デザイン
Webやアプリのデザイン需要が高まっています。案件を受注する際、もし自社でリソースが足りない場合は業務委託を活用しましょう。業務委託費の目安は以下のとおりです。
業務内容 |
費用相場 |
DTP(グラフィックデザイン) |
40万円~/月 |
UI/UXデザイン |
20万円~/月 |
Webデザイン |
55万円~/月 |
IT業務
主にシステムエンジニアの人月単価やシステム保守にかかわる場合の費用相場について、以下の表にまとめます。
業務内容 |
費用相場 |
システムエンジニア(初級) |
60万円〜100万円 |
システムエンジニア(中級) |
100万円~120万円 |
システムエンジニア(上級) |
120万円~200万円 |
システム運用 |
開発費用の15%程度 |
業務委託先の選び方
ここでは、業務委託先の選び方について解説します。
実績から選ぶ
業務委託先を選ぶ際には、過去に対応した企業の規模や業種などの実績を確認しましょう。自社に近い規模の企業や、同じ業種に対する豊富な対応経験がある委託先は、自社のニーズに応じた最適なサービスを提供してくれる可能性が高いといえます。
他の企業でどのような成果を上げたか、プロジェクトの内容や結果を確認し、自社との相性を見極めると成功する可能性が高まります。
サポート体制から選ぶ
委託先のサポート体制を確認することも重要です。対応してくれる担当者の人数や体制、連絡手段、コミュニケーション頻度も先に把握しておくと安心です。企業によってサポート体制は異なるため、トラブルに備えて、迅速かつ丁寧な対応を期待できるかどうかを確認しておきましょう。
業務委託費を抑えるためのポイント
ここでは、業務委託費を抑えるためのポイントについて解説します。
適切な報酬額を決める
業務委託費を抑えるためのポイントは、適切な報酬額を決めることです。
業務の種類によって、報酬相場は大きく異なります。そのため、あらかじめ相場を把握しておきましょう。相場を知ることで、過剰な報酬を支払うことを避けられます。
また、極端に低い報酬設定による品質の低下や委託先とのトラブルも防げるでしょう。
価格交渉をする
業務委託費を抑えるためには、価格交渉も有効な選択肢です。市場の相場を事前に調査し、複数の業者から見積を取ることで、適切な価格設定ができます。
注意点は、安価にすればよいわけではないことです。十分な成果を出すためにも、価格だけを追い求めるのではなく、コストパフォーマンスを最大化することを目標にしましょう。
また、支払い条件や成果物の納期、品質、アフターサポートの条件なども考慮し、総合的な視点から最適な合意点を見つけてください。
まとめ
業務委託を活用する際には、自社の予算と差異がないよう事前に費用を確認しておきましょう。報酬形態についてもあらかじめ明確にしておくことが大切です。
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