アウトソーシングとSESの違いとは?活用するメリットについても解説
社内にリソースが足りない場合には、アウトソーシングやSESの活用を検討しましょう。当記事では、アウトソーシングとSESの違いやアウトソーシングを活用するメリットについて解説します。アウトソーシング・SESの活用を検討している人は、ぜひ参考にしてください。
目次[非表示]
- 1.アウトソーシングとSESの違い
- 1.1.アウトソーシングとは
- 1.2.SESとは
- 2.アウトソーシングに注目が集まっている理由
- 2.1.リソースを確保するため
- 2.2.働き方改革・DXを推進するため
- 3.アウトソーシングを活用するメリット
- 4.アウトソーシングを活用するデメリット
- 4.1.ノウハウが蓄積されにくい
- 4.2.進捗管理が難しい
- 5.アウトソーシングを活用できる業務
- 6.アウトソーシングの導入手順
- 6.1.目的を決める
- 6.2.役割分担を明確にする
- 6.3.専門の企業に依頼をする
- 7.アウトソーシング・SESの活用が向いているケース
- 8.アウトソーシングを導入する際のポイント
- 8.1.セキュリティに配慮する
- 8.2.導入後も分析を続ける
- 9.まとめ
アウトソーシングとSESの違い
ここでは、アウトソーシングとSESの違いについて解説します。
アウトソーシングとは
アウトソーシングとは、自社で行っている業務を外部の企業に委託することです。対象業務は、人事や経理などのバックオフィス業務から、ITシステムの管理・保守やテクニカルサポートまで、さまざまな業界の業務に対応しています。アウトソーシングにより、企業は自社のコア業務に集中でき、業務効率化やコスト削減を図れます。
SESとは
SES(システムエンジニアリングサービス)は、エンジニアが技術的な業務を提供するサービスです。ソフトウェアやシステムの開発、保守・運用などに活用されます。SES企業の技術者が依頼元のオフィスに常駐し、作業を行うことが一般的です。
アウトソーシングに注目が集まっている理由
ここでは、アウトソーシングに注目が集まっている理由について解説します。
リソースを確保するため
少子高齢化に伴い、日本の労働人口は減少しており、多くの業界で人手不足が深刻化しています。この状況に対処できるサービスとして、アウトソーシングは注目されています。
アウトソーシングを活用して業務の一部を委託すれば、社内のリソース不足を補うことが可能です。特に、ノンコア業務を外注し、自社の従業員をコア業務に専念させるケースが増えています。
働き方改革・DXを推進するため
働き方改革やDX(デジタルトランスフォーメーション)を進めるにあたり、業務効率化や業務変革をめざす企業が増えてきています。専門的なノウハウを持つ企業に業務を委託することで、業務の効率化や品質向上が図れるでしょう。
働き方改革・DXの推進という側面でも、アウトソーシングは有用であると考えられています。
アウトソーシングを活用するメリット
ここでは、アウトソーシングを活用するメリットについて解説します。
コストを削減できる
社内の人材が増えすぎると、企業が肥大化し、無駄なコストがかかります。アウトソーシングを利用して業務を適切に振り分ければ、組織のスリム化や育成コストの削減が期待できるでしょう。
また、アウトソーシングを利用することで、人件費や設備投資といった固定費を削減し、変動費に転換できます。
業務効率化が図れる
経験のない分野の業務を自社の従業員に任せた場合、業務に多くの時間がかかることが予測されます。このような場合は、自社で運用するよりも、専門の企業に業務を任せた方が効率よく作業が進むでしょう。アウトソーシングを提供する企業には、専門的な知識を豊富に有している人材も多く所属しています。
アウトソーシングを活用するデメリット
ここでは、アウトソーシングを活用するデメリットについて解説します。
ノウハウが蓄積されにくい
アウトソーシングを活用する業務が専門的であればあるほど、貴重な知識・情報を自社内に蓄積できなくなります。委託していた業務を自社で対応する場合や、相手方の倒産・サービス撤退が生じた場合のリスクに備えて、対応策を考えておきましょう。
進捗管理が難しい
業務を社外に委託する際には、業務がどのように進められているかの把握に工夫が必要です。進捗管理の方法については、事前に擦り合わせを行う必要があるでしょう。
もし把握を徹底していなければ、業務に対する認識にズレが発生し、結果としてやり直しが必要になる恐れもあります。定期的に情報共有をすることが大切です。
アウトソーシングを活用できる業務
ここでは、アウトソーシングを活用できる業務の例を紹介します。
IT系の業務
IT系の業務は、アウトソーシングを活用できる業務の1つです。たとえば、システム開発や運用を請け負う専門の企業に、サーバーの運用といった業務を依頼できます。また、システムの企画から要件定義、開発、運用までを一括して委託することも可能です。
主に、ITインフラの運用のみ委託するケースと、上流計画から運用までを依頼するケースに分けられます。
バックオフィス
アウトソーシングを活用できる例は、バックオフィス業務です。バックオフィス業務は定型的な内容が多いため、アウトソーシングに向いています。特に、法務に関する業務は専門知識が必要とされており、アウトソーシングによって最新の法令に沿った業務遂行を図れます。
営業
営業活動にもアウトソーシングは活用可能です。営業活動をアウトソーシングすれば、自社にない視点から新規顧客を開拓できるようになります。また、人件費や教育費の削減も図れるでしょう。近年は、インサイドセールスに特化した営業代行サービスなども増えています。
アウトソーシングの導入手順
ここでは、アウトソーシングの導入手順について解説します。
目的を決める
アウトソーシングを進める際には、最初に目的を定めましょう。まず、自社の人材やリソースで対応しきれていない業務は何なのかを把握します。そのうえで、対応しきれていない業務に合わせ、人材の育成やコストの削減・人件費削減などアウトソーシングの目的を決めましょう。
役割分担を明確にする
目的を定めたら、自社でやることと依頼することを明確に決めます。役割分担を明確にすることで、後々起こる恐れがある認識のズレを防げます。委託するにあたって必要になる情報や工程・必要な予算については、ゴールから逆算して計画するとよいでしょう。
専門の企業に依頼をする
目的や役割分担が決まったら、その内容に合わせて専門の企業を選定します。依頼内容に適した企業を見つけたら、契約を結びましょう。契約では、サービス内容や品質基準、料金、追加料金の条件をしっかりと取り決めておくことが重要です。後のトラブル発生の予防につながります。
アウトソーシング・SESの活用が向いているケース
ここでは、アウトソーシングとSESの活用が向いているケースについて、それぞれ解説します。
アウトソーシング
アウトソーシングが向いているケースは、以下のとおりです。
ノンコア業務を 依頼したい場合 |
企業の利益に直接結びつかない業務を 外部に依頼することで、業務の効率化やコスト削減を図れる |
定型的で継続的な業務を |
コールセンターや顧客対応、経理業務など、 一定のルールに基づいて実行できる業務は、 外部委託することで効率的に処理できる |
SES
SESが向いているケースは、以下のとおりです。
IT系の業務を任せたい場合 |
IT分野のプロジェクトにおける、 一時的な技術者の確保に対応しやすい |
一時的に専門知識が 必要な場合 |
専門性が高く、遂行すべきプロジェクトに適した人材を 雇用による固定コストをかけずに確保できる |
アウトソーシングを導入する際のポイント
ここでは、アウトソーシングを導入する際のポイントについて解説します。
セキュリティに配慮する
アウトソーシングを導入する際には、セキュリティに配慮しましょう。外部に業務を委託すれば、機密情報が社外に漏れるリスクは少なからず発生します。少しでもリスクを下げるためには、アウトソーシング先が信頼できるかどうかを見極めることが重要です。事前にアウトソーシング先についてのリサーチを行う、保有認証資格を確認するなどの方法が考えられるでしょう。
導入後も分析を続ける
アウトソーシングを導入して終わりではなく、導入後の分析を続けることも重要です。委託した業務に対して、常に分析・改善を続ければ、さらなる業務効率化や品質の向上が目指せます。そのため、定期的な業務チェックやレビュー、業務報告書の分析などを実施しましょう。そのうえで、改善点や課題を委託先にも明示・共有する取り組みがおすすめです。
まとめ
自社のリソースが不足している場合には、アウトソーシングやSESの活用を検討しましょう。双方を効果的に活用することで、業務効率の改善が期待できます。
もしも、自社のITインフラを整備するリソースが足りない場合には、ぜひアイエスエフネットにご相談ください。
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