
情報システムとは?概要や種類、導入方法をわかりやすく解説
情報システムとは、システムを表す言葉であると同時に、情報システム部門を表す言葉でもあります。当記事では、「情報システム」と「情報システム部門」の概要や、情報システムの種類、導入方法などをわかりやすく解説します。情報システムについて理解を深めたい人は参考にしてください。
目次[非表示]
- 1.情報システムとは
- 2.情報システムの種類
- 3.情報システムの構成要素
- 3.1.インフラストラクチャー
- 3.2.プラットフォーム
- 3.3.アプリケーション
- 4.情報システムを導入する流れ
- 4.1.導入目的をはっきりさせる
- 4.2.現状を分析する
- 4.3.システムを選定する
- 5.新たな情報システムを開発する方法
- 6.情報システム部門とは
情報システムとは
「情報システム」とは、情報を記録・処理・伝達するための仕組みを指す言葉です。情報システムが扱う情報は多岐にわたりますが、基本的には組織や企業で業務を遂行するうえで必要となる情報全般です。
代表的な情報システムとしては、人事システム・経理システム・受発注システム・メールソフト・社内SNSなどが挙げられます。
情報システムの種類
ここでは、情報システムの種類について解説します。
基幹系システム
基幹系システムとは、企業の日々の業務において不可欠な「ヒト・モノ・カネ」を一元管理するシステムを指します。
基幹系システムは、企業活動の根幹といえるシステムです。もし基幹系システムがなければ、業務を円滑に進めること難しくなるでしょう。
代表的な基幹系システムとしては、人事システム・経理システム・受発注システムなどが挙げられます。これらのシステムは、従業員の勤怠情報や取引先との受発注など、企業にとって重要な情報を管理し、業務をスムーズに進行させる役割を果たします。
情報系システム
情報系システムとは、業務を円滑に遂行するためのシステムを指します。基幹系システムとは異なり、情報系システムは業務の根幹に直接関わるものではありません。そのため、障害が生じた場合は、他のシステムや手段で一時的に代用可能です。
情報系システムの代表例としては、メールソフト・オフィスソフト・グループウェア・社内SNSなどが挙げられます。
情報システムの構成要素
ここでは、情報システムの構成要素について解説します。
インフラストラクチャー
インフラストラクチャーとは、ITシステムの基盤となるハードウェアやソフトウェアのことを指します。インフラストラクチャーは、社内のIT環境を構築し、アプリケーションやプラットフォームを動作させるための土台です。
ハードウェアの代表例は、パソコンやサーバー、ネットワーク機器などです。一方、ソフトウェアの代表例としては、パソコンを稼働させるOSや各種アプリケーションが挙げられます。
社内のインフラストラクチャーを整える際には、セキュリティ対策も重要です。データの保護や不正アクセスの防止を徹底しましょう。
プラットフォーム
プラットフォームとは、主にOSやミドルウェアなど、アプリケーションを実行するための環境のことです。
代表的なプラットフォームであるOSは、ソフトウェアとハードウェアを連携させる役割を持ち、ユーザーとパソコンの間のインターフェースとして機能します。ミドルウェアは、異なるシステムやアプリケーション間の連携をサポートし、バックアップや業務効率の改善など、さまざまな役割を果たします。
アプリケーション
アプリケーション(アプリ)とは、OSに対応するソフトウェアやプログラムを指す言葉です。たとえば、文書作成のためのWordや、表計算のためのExcel、Webサイトを閲覧するためのChromeが挙げられます。
アプリケーションの登場と進化により、業務効率は飛躍的に向上しています。たとえば、導入前は手動で行っていた在庫管理を、アプリケーションを用いて自動化することで、効率的かつより正確に行うことが可能です。
情報システムを導入する流れ
ここでは、情報システムを導入する流れについて解説します。
導入目的をはっきりさせる
情報システムを導入する際には、あらかじめ導入目的を明確にしておきましょう。情報システムは多岐にわたる機能や特性を持っており、システム使って何をしたいのかの方向性が不明確であると、最適な選択が難しくなります。
自社のビジョンや事業戦略を十分に理解したうえで、その内容と照らし合わせて必要なシステムを導入するようにしましょう。
現状を分析する
導入目的を明確にしたら、現状の業務プロセスや運用の状況を分析しましょう。現在の業務における、課題やボトルネックの洗い出しができます。
情報システムの導入は、業務の効率化や改善を目指すものです。現状が明確でなければ、導入後の効果も限定的になる恐れがあります。また、現状にそぐわないシステムであれば、導入しても目的が果たせない可能性が出てくるでしょう。
システムを選定する
導入目的の設定と現状の分析が終わったら、その結果を元にして、自社に合ったシステムやベンダーを選定しましょう。
この段階では、システムの性能や機能が価格と釣り合っているかどうか、つまり費用対効果の検証が必要です。導入によって得られるメリットと、導入時のイニシャルコストや導入後のランニングコストを十分に比較検討したうえで、最終決定をするとよいでしょう
新たな情報システムを開発する方法
ここでは、新たな情報システムを開発する方法について解説します。
自社で開発する
情報システムを探していても、市場に自社のニーズや要件を満たすシステムが存在しない場合があります。そのようなときは、自社での開発も検討しましょう。
自社開発は、一連のプロセスのスケジュール調整がしやすい、トラブル発生時の対応がスピーディに対応しやすいといったメリットがあります。
開発手法にはいくつかの種類がありますが、代表的な手法はウォーターフォール型とアジャイル型です。
ウォーターフォール型は、各フェーズを一つずつ順序立てて進める手法で、要件定義から設計、実装、テストという流れで進めていきます。一方、アジャイル型は、迅速なフィードバックと繰り返しの開発が特徴で、変更に柔軟に対応しながら開発を進める方法です。
自社開発の場合は、いずれか自社の実情に合った手法を選びましょう。
外部に委託する
情報システムの開発には高度な技術知識や専門性が求められるため、外部の専門家や企業に開発を委託する方法も一般的です。
外部に委託するメリットは、自社のニーズや状況に合わせたシステムを導入可能な点です。委託する際には、開発にコストがかかる点や、あらかじめ要件定義を明確にしなければならない点を押さえておきましょう。
要件が曖昧なまま発注してしまうと、開発コストの増加やシステムの品質低下につながる恐れがあります。
情報システム部門とは
「情報システム部門」とは、社内システムの開発や運用、保守などの業務を行う部門です。具体的な業務は、従業員からのITに関する問い合わせやトラブルに対応することなどです。
企業がITを活用する体制を情報システム部門が整えなければ、企業のビジネス活動が止まってしまう危険性があります。ITの活用において、情報システム部門が担う役割は大きいといえるでしょう。
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