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ネットワークが遅い?その原因と改善方法とは

「最近PCを使っていると、なんだかネットが遅いなあ……」
「何が原因なのかわからない……」

インターネットは、いまや私たちの生活やビジネスに欠かせないものですが、そのネットワーク速度が遅くなってしまうと、あらゆる面で支障が出てきます。

本記事では、ネットワークが遅い原因を探り、改善するためのヒントや方法をご紹介します。
快適なインターネット利用を実現するために、ネットワークのパフォーマンスを上げていきましょう。

目次[非表示]

  1. 1.近年のトラフィック増加について
    1. 1.1.高速なネットワークインフラの整備
    2. 1.2.スマートフォンとモバイルデバイスの普及
    3. 1.3.コンテンツの多様性と充実
    4. 1.4.テレワークとオンラインコラボレーション
    5. 1.5.新たな技術の普及
  2. 2.ネットワークの速度を調査する方法
    1. 2.1.コマンドプロンプトから調べる
    2. 2.2.スピードテストサービスを使用して調べる
  3. 3.ネットワークが遅い4つの原因と対策
    1. 3.1.端末の問題
    2. 3.2.LANケーブルの問題
    3. 3.3.ルーターやスイッチなどの問題
    4. 3.4.帯域幅制限の問題
  4. 4.ネットワーク遅延におすすめのサービス
    1. 4.1.ひととおり対策してみたけど原因がわからないとき
    2. 4.2.原因がわかっても対策を行う余裕がないとき
  5. 5.まとめ

近年のトラフィック増加について

近年のインターネットにおけるトラフィック量(※1)は、10年前と比較すると約5倍になっています。
この急速なトラフィックの増加は、デジタル技術の進化と社会の変化に起因しています。
特に以下の要因が大きく影響しています。

  1. 高速なネットワークインフラの整備
  2. スマートフォンとモバイルデバイスの普及
  3. コンテンツの多様性と充実
  4. テレワークとオンラインコラボレーション
  5. 新たな技術の普及

※1 トラフィック量:一定時間内にネットワーク上で転送されるデータ量のこと。

高速なネットワークインフラの整備

インターネットサービスプロバイダーは、高速かつ安定したネットワークインフラの整備に注力しています。
これにより、ユーザーはより多くのデータを効率的に送受信できるようになり、高画質な動画やリアルタイムなオンラインミーティングが可能になりました。

スマートフォンとモバイルデバイスの普及

スマートフォンやタブレットなどのモバイルデバイスが普及することで、ユーザーはいつでもどこでも容易にインターネットにアクセスできるようになりました。
これが、トラフィックの急増に繋がっています。

コンテンツの多様性と充実

インターネット上で提供されるコンテンツがますます多様化し、充実しています。
動画プラットフォームやサブスクリプションサービスは、ユーザーにエンターテインメントや情報の新しい形態を提供しており、これがトラフィックの増加に寄与しています。

テレワークとオンラインコラボレーション

近年では、テレワークやオンラインコラボレーションが一般的になりました。
これに伴い、映像データを使用したオンラインミーティングやコミュニケーションが急増し、それがトラフィックの主要な要因の一つとなっています。

新たな技術の普及

新しい技術の採用もトラフィックの増加に寄与しています。
たとえば、仮想現実(VR)や拡張現実(AR)などの技術が普及することで、これらのデータの送受信に要するトラフィックも増加しています。

このように、さまざまな要因でトラフィック量が急増することで、一時的なネットワーク遅延の原因となる可能性があります。

たとえば、大人数で同時にオンラインミーティングを行った場合は、トラフィック量が急増するため、遅延が起こりやすい状況といえるでしょう。

ネットワークの速度を調査する方法

トラフィック量の増加で一時的にネットワークの遅延が発生する場合がありますが、常に遅延を感じる場合は、まず自社のネットワーク速度を調べてみましょう。

コマンドプロンプトから調べる

Windowsのコマンドプロンプトから、pingコマンドを投入することで、ネットワーク回線の応答速度を調べることができます。
この応答速度とは、ms(milli second=ミリ秒)と表記し、データを送ってから相手が応答するまでにかかる時間を表します。

(1)Windowsの検索ボックスに「cmd」と入力して「コマンドプロンプト」を開きます。

(2)コンソール画面が立ち上がったら、「C:\Users[ユーザ名]>」の次から、以下のコマンドを打ち込みます。

ping 自社のIPアドレス


(3)Enterキーを押すと、通信速度が表示されます。

このpingコマンドの結果から、「ラウンド トリップの概算時間(ミリ秒)」の項目で、応答速度を確認してください。

画像では、最小 = 1ms、最大 = 2msとありますが、この数値が10ms以下ならネットワークはかなり高速、50ms以上で遅いという判断になってきます。

  • 100ms以上・・・超低速
  • 50ms〜100ms・・・遅い
  • 30ms〜50ms・・・普通
  • 10ms〜30ms・・・速い
  • 10ms以下・・・超高速

スピードテストサービスを使用して調べる

pingで調べるほかに、インターネット上で提供されているスピードテストサービスを利用する方法もあります。
Google検索で「スピードテスト」と検索すれば、いくつかのサービスが上位に表示されますが、今回は「インターネット回線スピードテスト・通信速度測定 | USEN GATE 02」の利用例を紹介します。

(1)サービスサイトの「https://speedtest.gate02.ne.jp/」にアクセスして、トップページの「測定開始」をクリックします。

(2)速度を測定中、しばらく待機します。
(3)測定完了後、結果が表示されます。

用途別に、計測された速度の快適度がわかります。
初心者には、こちらのほうが直感的にわかりやすいですね。

ネットワークが遅い4つの原因と対策

ネットワークの回線速度を調べて、数値的にも遅いと判断された場合、一般的にネットワーク遅延の原因としては以下が挙げられます。

端末の問題

特定の場所・時間帯などで自分だけネットワークが遅いと感じる場合は端末の問題の可能性が高いです。
PCのスペック・OSのバージョン・キャッシュの蓄積・ソフトウェアの影響などを見直すことで改善することがあります。

LANケーブルの問題

契約している回線や無線ルーターの性能が高くても規格の違うLANケーブルを使用していると本来の速度がでません。
たとえば回線、ルーターが1Gbpsに対応しているものでも、接続しているLANケーブルが100Mbpsであれば速度の遅い方に影響されてしまいます。
使用しているLANケーブルの規格を確認し、古いようであれば、新しい規格(数字の大きい)ケーブルに変更することで改善することがあります。

ルーターやスイッチなどの問題

ルーターやスイッチの機器が古い場合、現在の機器よりも最大速度が遅かったり、同時接続台数が原因で遅くなる場合があります。
機器を確認し、適切なスペックのものに変更することで改善することがあります。

帯域幅制限の問題

インターネット接続やネットワーク内でのデータ伝送の速度は、帯域幅によって制約されます。
会社で複数人が利用するネットワークや共有のインターネット回線、公共のWi-Fiネットワークなどの接続台数が多い場合では帯域幅が不足しデータの送受信に時間がかかります。
契約している回線の場合は、プランの見直しをすることで改善することがあります。

ネットワーク遅延におすすめのサービス

ひととおり対策してみたけど原因がわからないとき

前述の原因と対策を確認しても該当する原因がわからない場合は、より詳しい調査が必要です。
ネットワーク可視化サービスの「MIERUWAN(ミエルワン)」では、ネットワークにどのようなデータが流れているか、ネットワークの混雑具合はどのような状況か、といったネットワークトラフィックの流れを見ることができます。
これにより、ネットワーク遅延が起こる原因の究明と抜本的な対策に役立ちます。

原因がわかっても対策を行う余裕がないとき

ネットワーク遅延の原因によっては、ネットワークの構成を大きく変更したり、SD-WANの導入が有効な場合があります。

しかし、これらは専門知識を持ったエンジニアがいなければ対応できないため、一般利用のユーザーや小規模なビジネスオーナーにとっては手が出しにくいケースもあります。

そのような場合は外部のネットワークエンジニアによる「ネットワーク環境構築サービス 」や「SD-WAN導入支援サービス」の利用をおすすめします。

プロのエンジニアに、現状調査から、ネットワーク遅延の原因究明、自社に最適なネットワーク環境の構築などを一貫して任せられるため、安全性と正確性が期待できます。

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まとめ

ネットワークの遅延といっても、原因はさまざまで対策もそれぞれにあります。そして、一番重要なことは、遅延の原因をつきとめることで、効果的な対策をとることができます。

インターネットは現代のビジネスにおいて、もはや欠かせない存在であるため、快適なネットワーク環境は仕事のパフォーマンスにも影響します。

「なんだか最近ネットが遅いな……」と感じたら、まずは自分たちの確認できる範囲で原因の調査と対策を行ってみましょう。

それでも問題が解消されない場合は、社内ネットワーク環境の見直しや、SD-WANの導入など、抜本的な対策によって劇的な改善が期待できます。

そして、このような大掛かりな対策が必要かどうかの見極めは、専門知識が必要な分野になるため、自社にエンジニアがいない場合は、外部企業への委託がおすすめです。

アイエスエフネットは日本最大級のITインフラ専門企業として、2000社を超える導入実績があります。
ネットワーク専門の有資格者も多数在籍しており、お客様の課題を把握し、最適なネットワーク環境のご提案が可能です。

社内のネットワーク環境に課題を抱えており、原因がわからない、対応するリソースがないなどのお悩みがある場合は、アイエスエフネットへお気軽にご相談ください。

Ryosuke
Ryosuke
8年間の運用・保守・案件の管理業務を経て、現在は情報システム部門で社内基盤に関連するグループの管理職をしています。 基本的に社内ユーザーからの問い合わせを受けるグループであるため、ユーザーのお困りごとの早期解決やITに不慣れなユーザーでもご理解頂けるような説明を心掛けています。

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